洋菓子職人の枠に収まらない“洋菓子アーティスト”という
言葉がピッタリのアクティブな女性オーナー。

　　　

「お店の商品にまつわるストーリーを絵本にしてみたい。」
「洋菓子だけでなく、パンもお店に置いてみたい。」
「店内でゆっくりと食べられる場所も作りたい。」

お店に並べられている色鮮やかで、個性的な商品を全て作る洋菓子職人、日本初のアーモンド菓子専門店「パパピニョル」のオーナー安田栄子。赤いメガネとにこやかな笑顔が印象的なキャラクターの持ち主だ。 　自分自身のこと、お店のこと、商品のこと、将来の夢のこと、常に笑顔を絶やさず楽しそうに話すので、話を聞いているこちらも自然と笑顔になってしまった。 　商品のパッケージ、店内のPOPや壁に描かれた大きな金色のイラストも全て、安田自身がデザインを考え描いたものだ。商品や店内のものだけではない。お店のホームページには店名の「パパピニョル」の由来が分かるストーリーがイラストともに載っている。商品にまつわるストーリーやイラストも含めて、安田自身で考え作成したものだと聞いて驚いた。いつか商品のストーリーを絵本にしてみたいという話しを聞くと、“洋菓子アーティスト”という言葉がぴったりな女性だと思った。 　もちろん洋菓子作りにも日々、奮闘している。商品づくりに関しては基本を常に大切にしている。その中でお客様の反応や要望を踏まえながら、形を変えたり、伝統的なフランスの洋菓子に和のテイストを入れたりと商品もお店をオープンしてから進化している。 　当初はパン職人になろうとしていた安田だからこそ、お店に洋菓子だけでなく、ゆくゆくはパンも置いてみたいそうだ。また店内でゆっくりと食べてもらえる場所も提供したいと考えている。洋菓子店の枠を越えた色々な展望を持っている根本にあるのは、「お客様の喜ぶ顔が見たい」という気持ちがあるからだ。 　にこやかな笑顔で楽しそうに話す安田を見ていると、今後どんな商品が並ぶのか、どのようなお店になっていくのかと、ワクワクする気持ちになった。ぜひ、持ち前のバイタリティーで頑張って欲しいと応援したくなる人だ。